話題のボイス

話題のバズりニュース&キーワードを、専門チームが誰でも分かる言葉で解説します。

【1分で分かる】6Gとは?実現はいつ?5Gとの違いは?実現したらどうなる?を解説!

2020年に日本でサービスが開始された5Gは、超高速・大容量・低遅延・多接続などの特徴を持つ次世代の通信規格です。しかし、すでにその先を見据えた6Gの研究開発が世界中で進められています。6Gとは、どんな技術なのでしょうか?いつ実現するのでしょうか?5Gとの違いは何なのでしょうか?実現したらどんなことができるようになるのでしょうか?この記事では、6Gに関する基本的な情報をわかりやすく解説します。

 

 

 

6Gとは

 

5G


6Gとは、第6世代移動通信システムのことで、5Gの次に来る通信規格です。2030年頃に実用化される予定で、100Gbps以上の超高速通信や超低遅延、超多接続などの特徴を持ちます。6Gを活用すると、VRや自動運転、遠隔医療などの分野で革新的なサービスが生まれる可能性があります。

 

6Gの開発は、アメリカ、韓国、中国、フィンランドスウェーデン、日本などの国で競争的に進められています。6Gは、インターネットの歴史の中で新しい段階に入ったことを示しています。

 

5Gから6Gでは変わること

CAR NAVITIME

 

色々ありますが、まず、通信速度が飛躍的に向上します。5Gでは最大20Gbps程度ですが、6Gでは100Gbps以上になります。これは4Kや8Kの高画質動画を瞬時にダウンロードしたり、ホログラムや感覚通信などをリアルタイムに送受信したりできるレベルです。

 

また、通信領域も拡張されます。5Gでは主に地上や空中で通信しますが、6Gでは海や宇宙でも通信できるようになります。衛星や高高度疑似衛星(HAPS)などを利用して、地球上のどこでも高速ネットワークが利用可能になります。さらに、通信遅延も短縮されるでしょう。

 

5Gでは1ms以下ですが、6Gでは0.1ms以下になります。これは人間の反応速度よりも速く、自動運転や遠隔手術などで必要な超低遅延通信が実現します。そして、通信接続数も増加します。5Gでは1平方キロメートルあたり約100万台ですが、6Gでは約1000万台になります。

 

これはあらゆるものがインターネットにつながるIoT社会を支えるために必要な超多接続です。

 


6Gが実現すると、私たちの生活や社会はどう変わる?

20121127 JAXA ブロガーツアー


 

6Gは、仮想現実(VR拡張現実(AR)、複合現実(MR)などの技術をより高度に利用できるようにします。例えば、遠く離れた家族や友人とホログラムで会話したり、イベントやライブに遠隔で参加したり、職場や学校でリアルなテレワークやオンライン授業を行ったりできるようになるでしょう。

 

また、触覚や嗅覚、味覚などの感覚も伝えられるようになり、相手との臨場感や共感を高めることができます。6Gは、自動運転や遠隔医療などの分野でも大きな役割を果たします。超低遅延通信によって、車やロボットの操作を安全かつ正確に行うことができるようになるでしょう。

 

高画質・大容量のデータをリアルタイムに送受信することで、遠方の地域からでも専門医による診察や手術が受けられるようになります。6Gは、宇宙や海などの未知の領域でも活用され、衛星やHAPSを使って、地球上のどこでも高速ネットワークが利用できるようになります。

 

これにより、宇宙開発や観測、宇宙旅行などが進展する可能性があります。また、海中でも通信が可能になり、海洋資源の開発や保護、水産業の振興などが期待されます。

 

6Gを実現するにはまだ多くの課題があります。例えば、テラヘルツ帯と呼ばれる高周波帯域を利用することで超高速通信を可能にする予定ですが、この帯域は電波の伝搬距離が短く、雨や霧などの影響を受けやすいという欠点があります。

 

また、6Gでは大量のデータを扱うことになるため、データセキュリティやプライバシー保護などの問題も重要になります。さらに、6Gはエネルギー消費量も増加するため、環境への負荷も考慮しなければなりません。

 

6Gの可能性は無限大

 

宇宙!

 

6Gはまだ先の技術ですが、その可能性は無限大です。私たちは6Gがもたらすメリットだけでなく、デメリットやリスクも理解しておく必要があります。そして、6Gが人間と社会にとって本当に必要なものであるかどうかを考えていくことが大切です。