自転車は、近年、交通手段としてますます利用されるようになっています。しかし、自転車の交通違反は後を絶たず、歩行者や他の車両との事故も多く発生しています。
このような状況を受けて、2024年4月より、自転車の違反に対して青切符が導入されます。今すぐというわけではありませんが、準備が必要ですよね。青切符は、自動車の交通違反に対して交付される違反切符と同様に、反則金の納付を命じるものです。
自転車のルールを守ることは、自分や他人の安全を守ることにつながりますが、完璧に理解し実践してる方は少ないはず。
そこで、自転車のルールの基礎と、今さら聞けないルールの落とし穴や注意点をまとめました。
自転車のルールの基礎
自転車は道路交通法上、軽車両に分類されます。
そのため、自動車と同じように、道路交通法の規制が適用されます。自転車の基本的なルールは、以下の「自転車安全利用五則」にまとめられています。
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車道が原則、左側を通行 歩道は例外、歩行者を優先
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交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
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夜間はライト点灯
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飲酒運転は禁止
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ヘルメットを着用
このうち、特に注意が必要なルールを以下に解説します。
車道通行の原則自転車は原則として、車道の左側を進行しなければなりません。もし歩道を通行する場合は、徐行しなければなりません。歩道を通行する場合は、歩行者を優先し、歩行者の通行を妨げないように注意しましょう。
また、歩道を走行中は、歩行者から追い越される可能性があることを認識しておきましょう。交差点における一時停止自転車は、交差点では信号機や一時停止の標識がある場合、必ず一時停止しなければなりません。一時停止の標識がない交差点でも、安全確認を怠らずに徐行して進みましょう。
夜間のライト点灯自転車は、夜間はライトを点灯しなければなりません。ライトが点灯していないと、周囲から見えにくくなり、事故の原因になる可能性があります。ライトは、ヘッドライトとテールライトの両方を点灯させましょう。
ヘッドライトは、前方を照らすもので、テールライトは、後方から来る車両や歩行者から視認できるようにするためのものです。
飲酒運転の禁止自転車の飲酒運転は、自動車の飲酒運転と同様に禁止されています。酒気帯び運転で捕まった場合、免許停止や罰金などの処分を受ける可能性があります。
また、酒気帯び運転の状態で事故を起こした場合、重い刑事罰を受ける可能性があります。
ヘルメットの着用13歳未満の児童は、自転車に乗る際にヘルメットを着用しなければなりません。また、13歳以上の人も、ヘルメットを着用することを推奨されています。ヘルメットを着用することで、頭部への衝撃を軽減し、事故の際に重傷を負うリスクを減らすことができます。
自転車ルールの注意点
自転車のルールの落とし穴や注意点自転車のルールには、一見するとわかりにくいものや、意外と知られていない落とし穴もあります。以下に、いくつかの注意点を挙げます。
- スマホやイヤホンの使用
スマホやイヤホンの使用は、周囲の音や状況が見えにくくなり、危険な運転につながる可能性があります。自転車に乗る際には、スマホやイヤホンの使用は控えましょう。
- 二人乗りの禁止
自転車の二人乗りは、道路交通法で禁止されています。二人乗りで自転車に乗った場合、罰金が科される可能性があります。
- 歩道の通行方法
歩道を通行する場合は、徐行しなければなりません。また、歩行者から追い越される可能性があることを認識しておきましょう。
- 荷物の積み方
荷物を積む場合は、バランスを崩して転倒する可能性があるため、注意が必要です。また、荷物が後方から来る車両や歩行者の視界を遮らないようにしましょう。