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サクマ式ドロップスが消える?生産中止の理由と今後の展望

赤い缶に入ったサクマ式ドロップスは、日本初の国産ドロップとして1908年に誕生しました。アニメ映画「火垂るの墓」にも登場するなど、多くの人に愛されてきたロングセラー商品です。

 

しかし、このサクマ式ドロップスを製造・販売する佐久間製菓が、来年1月に廃業することが明らかになりました。なぜこのような事態になったのでしょうか。そして、サクマ式ドロップスは本当に消えてしまうのでしょうか。この記事では、その理由と今後の展望を探ってみます。

廃業の主な理由

 

鬼滅のサクマドロップス

 


佐久間製菓が廃業する理由は、主に2つあります。1つ目は、新型コロナウイルスの影響です。コロナ禍で人々の外出が減り、菓子類の需要が低迷しました。特にドロップは、外出時や旅行時に食べることが多い商品ですが、その機会が減ってしまいました。

 

2つ目は、原材料費の高騰です。サクマ式ドロップスは果汁入りで、品質を保つために国産の果物を使用しています。しかし、天候不順やコロナ禍で果物の価格が上昇しました。これらのコストを商品価格に転嫁することは難しく、利益率が低下しました。

これらの要因により、佐久間製菓は経営が悪化しました。去年9月期の決算では、最終的な損益が1億5000万円余りの赤字を計上しています。今月7日には取引先に対し、来年1月20日で廃業すると通知しました。廃業後も会社は存続し、支払いなどに対応するとしています。

 

「サクマ」は、引き続き運営

 

Hello Kitty tin {seal}


 

一方、名前やパッケージが似ているサクマドロップスは、別会社のサクマ製菓が製造・販売しています。この会社は佐久間製菓と同じく創業者の佐久間惣治郎から分かれた会社で、サクマ式ドロップスと商標を共同所有しています。

 

サクマ製菓は今後もサクマドロップスの製造・販売を続けるとしており、サクマ式ドロップスの名前を使うことは考えていないということです。


 

復刻の可能性も?


サクマ式ドロップスは歴史ある商品であり、多くの人の思い出とも結びついています。しかし、時代や環境の変化により、生産中止や廃業という選択肢を迫られてしまいました。このまま消えてしまうのは残念ですが、赤い缶に入った宝物は心に残ります。もしかしたら、地域限定販売や映画館などの土産品として再出発する可能性もあるかもしれません

 

 

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